2010年11月04日

南大東島へ⑥職務質問?

11月4日12:30頃
在所の集落に戻ってきた。
民宿金城に自転車を置き、大東そばを食べに行こうとすると、民宿のおばさんに声をかけられる。

「tanaさん、長男さん、職務質問とかされませんでしたか?」

「え?・・・いえ。。。」

「それなら良かったです。今警察の強化月間みたいで、いろいろ聞かれるかもしれません」

「・・・そうですか」

なんら後ろめたいことはないが、一瞬びっくりした。
いや、「後ろめたいことはない」と書いたが、いろいろ振り返ると怪しい行動は多かったなぁ。



・昨夜、星が見たいという理由だけで道路わきの廃寺の茂みでお化けのようにたむろ。この行動は近くの道路を通った車に目撃された。
・日の丸展望台では、展望そっちのけで柵を乗り越え陣地壕に入った(これは長男のみ)
・空港で、カギがかかっているにもかかわらず屋上に上がり、怪しい監視員のように機体や空港職員などに無遠慮にカメラを向け隠し撮り(別に隠れてはないが)した。

その他、朝の散歩では大東犬(みたいな犬)につきまとわれたし、そういえば大東神社では蚊の大群に襲われた。犬から見ても蚊から見ても怪しげな者にみられたに違いない。



これは、警察が動くのも仕方ないか・・・と思うようになった。



残された島の滞在時間、慎ましやかに過ごしていこうと思った。




昼は「大東そば」を食べる。

南大東島へ⑥職務質問?


前に読んだwebでの旅行記では、大東そばの店は「伊佐商店」で、金城の真向かいに「富士食堂」という500円で食べ放題という食堂があったかに思ったのだが、今、目の前にあるのは大東そばと看板はあるが「富士食堂」。
webの旅行記自体10年近く前のものだったから、いろいろ変化したのだろう。

南大東島へ⑥職務質問? 南大東島へ⑥職務質問?
  

そば大700円、そばと大東ずしのセットが1,000円。
大東そばは、沖縄そばというよりもうどんに近い食感の麺であっさりとしたスープにあっていた。
また、ここでは大東すしも美味かった。

※大東すし・・・みりん醤油のタレにサワラやマグロを漬け込み、酢めしに乗せた南大東島の握り寿司。南大東島は、八丈島からの開拓者によって開かれた島であるため、八丈島や小笠原に見られる寿司が「大東寿司」のルーツといわれている。



昼を食べた後は、お待ちかねのシエスタ生活。

南大東島へ⑥職務質問?


南大東島へ⑥職務質問?
  

洗濯をし、シャワーを浴び、コーヒーを飲み、本を読むというまったり生活。
そういえば島一周はどうなったんだという人もいるかもしれないが、まぁ明日がある。
明日は気象台を見学しようと電話し、ガマ好きな長男のために地底湖探検というのも行ってみようかと思ったが6,000円と余りに高いのであっさり却下。
その後、本を読むと言いながら、本を読む姿勢でそのまま寝てしまっていた。


目が覚めたら庭で長男と民宿金城のおばさんがゆんたくしていた。

時計を見ると14:00を回っていた。
昼間は日差しが暑いくらいだったが、雲が出て風も吹いてTシャツ1枚では寒いくらい。
長男は「きのうのコルコル、コーヒーで割るとそれなりにいける」と言う。早く言えば昼間っから飲んでいたということだ。


南大東島へ⑥職務質問?


民宿金城。
「古い建物だからね」と民宿のおばさんは言うが、なかなかに趣がある。
そして、このトタン屋根の建物と曇った空を見てると、北海道というかシベリアにいるような雰囲気である。


これから北の方、バリバリ岩まで行くことを告げると、
「北港だったら漁港も近いですね。」とさりげなくお勧めスポットの漁港を勧める。
そして「星野洞は16時に閉まりますよ。」と出発を急かす。


15:00
そんなわけで、島の北方向、星野洞とバリバリ岩に向け出発!
公的に洞窟に入れると長男の顔はほころんでいるように見えた。
おっと、いけない、顔をほころばせている場合ではない。我々は今この島で「怪しい者」として追われている身だったことを忘れてた。そして追われてる身ながらも長男は酒気帯び自転車運転ではないか。
ネズミ捕りにあわないよう、ゆっくりチャリを走らせよう。


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