2008年07月21日

「ぐるりのこと。」

どこにでもありそうな夫婦の話。
「妻の鬱を夫が支えていく。」そういった話かと思ったが、夫の職場のこと、妻の家族のこと、裁判を通じて見る世の中のこと、いろんな話が混在していた。

私が感動したのは、この場面 (若干ネタばれですが・・・)

妻が鬱から回復しつつある年の春夏秋冬。(映画の順番では冬春夏秋)
妻が絵を描くことを決め、夫の仕事は板につき、二人で暮らす何気ない毎日が続く。
季節すらうっとおしく思えていた時期を超えて、好きなもの没頭できるものをみつけ、たしかに人間の社会だから面倒なこともいろいろあるけれど、眩しい景色の中、それでも世の中は素晴らしいと思える。
まったく何気ないごく普通の場面のひとつひとつが、季節季節の鮮やかな背景をバックにして、何故かものすごく感動的に見えた。

さて、話の行方は絵が完成してからもいろいろ続いたものの、この場面に出会えたことが、この映画を見ての一番の収穫でした。  

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2008年04月04日

「ハルモニからの宿題」

オビの言葉「日本政府は私たちが死ぬのを待っているとしか思えません」

日清日露戦争を経て日本は朝鮮半島、台湾を植民地とする。その後、満州事変を起こし、満州も植民地とする。

日本軍が占領した朝鮮半島では若い女性が強制的に連れ去られ、自分の意思に反して「慰安婦」にさせられた。「慰安婦」とはいうものの、一日に数十人の兵士の性欲処理の相手をさせられ、休むという自由はなかった。「道具」のように扱われ「性奴隷」と言ったほうがいいくらいのもの。

韓国には「ナヌムの家」という元「慰安婦」の方が暮らしている施設があり、日本軍「慰安婦」歴史館もあり、このことを伝えている。

神戸女学院大学の石川康宏ゼミでは、慰安婦問題を過去の問題でなく今の問題として取り組んでいる。

この問題を学習し、ゼミ旅行でナヌムの家を訪れハルモニたちとの交流を行い、その経験や感じたこと考えたことを「自己浄化」で終わらすだけでなく、講演で発表し伝えている。先週、その話を聞きにいった。

ハルモニの絵を写しての朗読はぐっとくるものがあった。

水曜集会で女子大生がつくった横幕の言葉の一部「事実と向き合うことが平和への第一歩」という言葉に共感した。私自身、仕事も日常生活もこの「逃げない、嘘をつかない、そして客観的に検証された事実と向き合う」姿こそが関係をうまく保つ秘訣なのだと思っている。

このことが日本国内では表に出ず、隠されようとしていることにもショックを受けた。三十数年生きている私も「慰安婦」という言葉くらいは知っているものの、戦争を広げていく中で「慰安婦」を通して何があったのかほとんど知らなかった。

そういえば、沖縄「南風原文化センター」での展示の中に軍施設のイラストパネルがあり、その中に当たり前のように「慰安所」のイラスト表記がされていたのが印象的だったのを思い出した。

本は普通に手に入るかわからないが、ブログもおすすめ。石川康宏研究室で検索して欲しい。
ブログ内、歴史「慰安婦」問題のカテゴリーにゼミ旅行の様子が詳細に書かれており、たいへん読み応えがある内容である。  

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2008年01月21日

「沖縄自転車」

沖縄自転車 カベルナリア吉田著

長男邸6000冊の蔵書の中から借りた1冊。

著者カベルナリア吉田本人が自転車で沖縄本島、宮古、石垣、西表、与那国2000km余りを走破、
「いろんな道を走り、いろんな景色を見て、いろんな人と出会った」記録。

こんな旅もいいと思う。

もっともっと人に簡単に真似出来ないことをやって(まぁ覚悟を決めれば簡単に出来るんだけど)、変わらないもの、これからも変わらないであろうものと巡りあう。
変わりつつある、変わってしまったと、沖縄を石垣をただただ嘆くのは、自分の旅に対して進化を止めてしまった証かも。
「思い出に浸るにはまだ早い」
まだ見ぬ景色、同じ景色のまだ見えてこない一面は、まだまだいくらだってある。

※「 」内はあとがきから引用
  

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2007年09月29日

「めがね」

「めがね兄弟の従兄弟として、この映画は見なくてはいけないだろう」とシネツイン2へ

前半は主人公の心情同様少々息苦しさを感じたが、後半は気持ちよく居眠りできる映画でした。

まぁ少々寝ていようが話の展開に変化があるわけでもなく、ストーリーもなにもあったもんじゃないが、結果、スクリーン内の環境に影響され頭がからっぽになった。

荷物を捨てからっぽにして、寄りすぎていた振り幅がどこかひとつニュートラルになって、そして住むべき場所に戻っていく。

日曜の午後、この映画を見るためにひとつしかないチケット売り場には行列さえ出来ていた。
前作の評判もあるのだろうが、多くの人がこういう時間を求めているのだろう。求めざるをえないのだろう。

そういえば今の日本国内で、携帯の通じない場所は飛行機の中と映画館の中くらいだろう。

        公式サイトはこちら  

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2007年09月16日

「子乞い」

子乞い

ドラマ「瑠璃の島」の基となった、作者の森口氏の40年にわたる鳩間島の定点観測によるドキュメント。

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オビの言葉

80年代初頭、小学生がたったひとりになった鳩間島の住民は、親戚の子を島外から借りてきてまで小学校を存続させようとした。
いまでは全国各地から居場所を失った子どもたちがこの島へやってきて、自分らしさを回復して帰っていく。
でも子どもたちは、はたして海や空の青さだけに癒されるのだろうか。

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学校がなくなれば島の文化が衰退する、だから親戚の子でも施設の子でもこの島に連れてきて学校を存続させたい。
いや、目先のことだけでは駄目だ。人がこの島に根付くような産業を確立させなければ。この島でずっと生活して、この島で子供を産んで育てて・・・

青い空に青い海、そこに住むのんびりした人々に癒される・・・
そんな作られた薄っぺらいイメージではとうてい太刀打ちできない島の現実が描かれている。

現実の問題への対応方法としては、私自身、どういう方法がベストなのかわからない。

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オビの言葉に戻ると、
「でも子どもたちは、はたして海や空の青さだけに癒されるのだろうか。」

癒されるとはまたイメージは異なるが、
現実を知る、受け入れる、そしてなにかのアクションを起こし、そして自分自身が人間的な成長をして、そしてもとの場所に帰っていく。
ここにはなにかのアクションを起こすだけのコミュニティが残っていたということなのだろう。

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なにはともあれ、鳩間島に行くまでに読み終えてよかった。  
タグ :鳩間島

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2007年09月04日

「沖縄へこみ旅」

2日の土曜日(前田が2000本を打った日)のこと。
市民球場に行く前にシネツインで「ヒロシマナガサキ」を観た。その感想は後日述べるとして、市内に着き映画が始まるまで30分以上あったので、本通りの書店に入った。
私は基本的に本が好きである。書店ならば寝泊りしても構わないと常日頃から思っているが、いざそうなったらいろいろ大変だろうから(地震のときとか)無理して書店で寝泊りするようなことはしない。

前置きが長くなったが、そこで目にしたのがこの1冊。

沖縄へこみ旅

「沖縄の島へ全部行ってみたサー」「オキナワ宿の夜はふけて」の著者、カベルナリア吉田さんの新刊である。

タイトルを見て、中を立ち読みする。

そこで私の最初の感想は、「へこみ旅といいながら全然へこんでないことだろう、きっと。」であった。そしてレジに並んでいた。早々と本を買いなんとなく書店を出ざるをえない雰囲気になってしまったので、シネツインには結局30分前に着き整理券の番号は2番だった。
映画が終わった後、市民球場内野自由に入り2時間くらい時間を潰し、そこでこの本を半分以上読んでしまった。

約束の時間に何時間遅れようとも全然悪びれない人たちの話など、おおらかで、適当な話を読むにつけ、「こんなことありそう、沖縄だと」と、顔がにやけてしまうのは、私がおかしいのだろうか。
「旅は一筋縄ではいかない」という。
まぁ驚いたり度肝を抜かれたりショックを受けたりということが普段の生活よりも多いのが旅だし、そしてそれをネタに持っていけるのが旅慣れた人なのであろう。

もちろん旅と住んでみるのでは全然違うし、沖縄がただ楽しいだけの場所ではないのも知っているつもりだ。きっと日本国内を旅してみればこのようなおおらかで適当な場所もいっぱいあるに違いない。私はこの本を読んで、この地でのより人間らしさが垣間見えたエピソードに対して、ほほえましく思ったのだろうし、旅にそういうものを求めているのだろう。

そして辻の「ステーツサイズ」が閉店してたというのをこの本を読んで初めて知った。  

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2007年07月25日

「夕凪の街 桜の国」


日曜日に観た。

私は原作は「夕凪の街」までしか読んでないが、話を聞くと原作にほぼ忠実に描かれているという。

監督は「夏に上映しないと意味が無い」と言っていたが、大手の映画配給会社からは夏休みに上映することに対して地味だという理由でことごとく断られたらしい。これも現実の姿。

原爆は「落とされた」 
なぜ原爆が落とされたのか?被害者の対極には何が存在するのか?そこを考えないと先に進めない。

悲しいんだけどその中に暖かさもあって、そんな暖かさがあるから生きていける、命の重さが胸にじわじわとそしてぐっと突き刺さったという感じの映画だった。

戦争だから原爆だから広島だからという理由でなく多くの人に見てほしい映画である。

公式サイトはこちら  

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2007年05月14日

「旅に出ろ!~ヴァガボンディング・ガイド」

旅に出ろ!~ヴァガボンディング・ガイド

この先どうなるかわからない道を
自分の知恵を勘を頼りに切り開いてく
地図を傍に

旅が日常になったのか
日常が旅に近づいたのかはわからないが
最近はこんな感じ
昔、感じていた「日常の倦怠感」はない

旅をしたからなのか
歳をとったからなのか
はたまた、クスリが効いているのか

今いる日常が理想に近づいて心地いいのかも
そんなものを確かめようかと買った一冊
ゆるりと読破中


注:ヴァガボンディングとは、なるべく道に迷い寄り道すること。バカボンではない。  

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2007年02月06日

「アジア新聞屋台村」

「アジア新聞屋台村」高野秀行著

売れないライターのタカノはアジア各国の新聞を発行しているエイジアン新聞社からタイのコラムを依頼される。しかしそこは日本の常識など遙か彼方に飛び越えた、とんでもない会社だった。

ノンフィクションのような、「小説」です。
本書は、著者がかつて関わった複数のアジア系ミニコミ出版社での体験をもとに書いたものであるらしい。
私は、本屋で2,3ページ立ち読みして、即購入し、3日間で一気に読破。
なんとも形容しがたい心地よい世界(なんでもありのカオス感?)十分に楽しめるとともに、それを冷静に見ている主人公の視点で書かれる文章にも私はまいってしまった。

旅人におすすめです。  

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2007年02月01日

共同店ものがたり

東京へ行き、帰りの新幹線の時間もないので「わした」にだけ寄って帰った。そして、さすがわしたショップ、こんなものを見つけた。

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共同店ものがたり

共同店とは、その地区に住む人々の共同出資によって運営され、そしてその利益がその地区の人に還元されるというスタイルの店です。

最初の共同店がやんばるの奥にある、その名も「奥」という集落で101年前に誕生しました。

そして、その後も資本主義化の社会の中で、過疎地域の弱者を守るため、自己防衛的に設立され、そのスタイルが本島北部から中部、離島に至るまで広がっていき、その地域で独特の発展をしています。
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そんなわけで、「沖縄のそばと食堂」という本を参考に一軒一軒、食べ歩こうとか、
離島をひとつひとつ渡り歩いていこうとか、(全島制覇はいつになるのやら)
ガマをひとつひとつ潜っていこうとか、(これは断念した)
その一連で、この本を参考に、沖縄にある共同店をひとつひとつ訪ねて回ろうなんて話になるかもしれない。

要注意!
  

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2007年01月06日

「明日へのチケット」

2ヶ月前、東京で見ようとして見れなかった映画。サロンシネマへ。

明日へのチケット

製作:2005年 イギリス/イタリア
時間:110分
原題:TICKETS
監督:ケン・ローチ/アッバス・キアロスタミ/エルマン・オルミ



電車の走る音、揺れの感じ、車窓の風景など、自分が列車に同乗している気分になる。

ローマへと向かう特急列車に乗り込んだ様々な人種と階級の人々。偶然乗り合わせた乗客たちの様々な人生模様が鮮やかに紡がれていく。物語の登場人物達が自分の未来へのチケットを手に入れるという爽やかなストーリー。

エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチという巨匠監督3人による夢のコラボレーションが実現!ただ、受賞作品をどれも観た事が無いのでどんな監督なのか知らないが。3監督の3つのエピソードは緩やかに繋がり、全体として1本の長編作品を構成していく「いわゆるオムニバス形式ではなく」というが、思い切りオムニバス形式ではないのか??


以下はネタばれもあるのでこっちに・・・  
続きを読む

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2007年01月03日

「もっと世界を、あたしは見たい」

白川由紀著「もっと世界を、あたしは見たい」


その人の本棚を見れば、何になりたいか、何をしたいのかがわかるという。


この本は、ネパールに留学し、その後、国際路線バスを仕立てて、ユーラシア大陸横断、アフリカ大陸横断をした著者の自伝のようなものである。

一見無謀な、だけど一貫した考えに基づいた行動は突飛押しでもなんでもなく、これもありだなって気になる。
(まぁ肝心のバス大陸横断のところは、他のところで書いてしまったのか思いっきり端折られていたけど・・・)
読んだらなんかエネルギーが湧いてくる。


そして、この本が2007年で最初に私の本棚に並ぶことになった。

その人の本棚を見れば、何になりたいか、何をしたいのかがわかるという。

思えばこういう本は多いことに気づいた。(高橋歩とか)
きっと私の旅は、知らず知らずのうちに脳の中に固定観念で世界がつくられ、その中を旅しているにすぎないのではないか。もっとぞくぞくするような思い、そして生きてるって感じをもっと味わいたいのではないのか。

「人間として生きていく」

あたりまえのようだが、こういうことができていないことに気づいた。
私の気持ちでもあれ、周りのシステムでもあれ。


まぁそんなことを少しながらも意識しながら、今年も、「旅の途中の日常生活」を伝えていけたらと思います。  

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2006年12月13日

「蟻の兵隊」


製作年: 2005
製作国: 日本
上映時間: 101分
配給: 蓮ユニバース

12月10日、西区民文化センターにて。

映画で異国の風景がでてくるといつも感じるのだが、今回も同様、中国の小さな街を旅している感覚を感じた。

さて本題は、「世界で初めて、日本軍山西省残留問題に正面から斬り込んだ長篇ドキュメンタリー」である。
詳しくはこちらの、公式ホームページを見てください。

一匹だけの蟻の命というものは、とてもはかない
どんなに力があったとしても。

普通に生活するだけでは、知ることのできないことは多い。
知れば、その背景を更に知りたくなるし、様々な方面から見てみたくなる。
こういう、知ることができる環境を守っていくことが大事なのでしょう。  

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2006年11月21日

「ラオスは戦場だった」

先週、神保町アジア文庫にて購入したラオス関係の書籍3冊のうちの1冊。

「ラオスは戦場だった」

以下、本の前書きの抜粋を含めラオスでの戦争について紹介します。

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ベトナム戦争時、アメリカはラオス全土に対しクラスター爆弾による空爆を行った。
地雷というと、ベトナムやカンボジアがクローズアップされるが、ここラオスでも全土に渡り空爆を受けている。

何故か?

それは、「ホーチミンルート」という北ベトナムが南ベトナムの解放勢力支援物資を運んだ道路がラオス国内を走っていたからである。

そしてアメリカは、北ベトナム軍がラオスを走るホーチミン・ルートを利用して南下するのを防ぐため300万トンという量の爆弾をラオス全土に投下すると共に、山岳民族モンを訓練してモン特殊攻撃部隊(HSGU)を組織し、山岳戦でモンにラオやベトナムの共産側兵士を殺させるという戦略をとった。

ラオスでの戦闘は激化し、おびただしい数の死者が出た。
前線にジャーナリストが近づくのは不可能で、その全貌が明らかにされることはなく、ラオスの戦いは「秘密戦争」そのものだった。

1975年、ベトナムはこの戦争に勝利。そしてビエンチャンも陥落。
しかし、ラオスでの戦争はまだ終わらなかった。
米軍が去り、おきざりにされたモンの兵士とその家族を待っていたのは共産側からの報復だった。
本当の「モンの悲劇」はそこから始まったのである。
ラオスから米国に逃れて再定住したモンは米国生まれのモンを含めると23万人をこえた。

その後もアメリカは「ラオスでは戦争などない」と言いつづけていた。
しかし、ラオス北部ではその時の爆弾が不発弾として大地に眠っている。
不発弾となって、いつ爆発するかわからない。今でも。
ラオスではこの野球ボールくらいの爆弾を「ボンビーズ」と呼び、学校でも見つけたらけっして触らず専門家を呼ぶように教育を受けている。
まだまだ未開の地の多いこのラオス。
新しく土地を耕す場合など、今でも何名ものラオス人が不発弾で死亡・負傷している。
100年経ってもここラオスでは除去作業は終わらないという。
そしてここに住んでいる住民は、ボンビーズとともに生きていかなければならない。

*****************************************************
そして30年後、
現在でもアメリカはイラクやアフガン空爆などでクラスター爆弾を使用している。

2004年6月、イラクでモン兵士の最初の死者が出た。
米軍に加われば市民権を得やすくなるという理由で、多くのモンの青年が異国の戦場に赴いている。
  

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2006年11月04日

「風音」 

前から気になってはいたが、昨日、中古DVDが安く売ってたので買って観た。

風音 The Crying Wind

監督:東陽一
原作:目取間俊
脚本:目取間俊
出演:上間宗男 加藤治子 つみきみほ 光石研 島袋朝也
製作年: 2004
製作国: 日本

沖縄のとある島。崖には日本兵の頭蓋骨が置かれていて、こめかみに空いた穴に風が抜けると、不思議な音が鳴り響いていた。島人たちはそれを「風音」と呼び、敬うのだった。しかし、少年たちがイタズラをしかけたことをきっかけに、よからぬことが次々に起きて…。

沖縄の映画。
監督も原作者も、沖縄=癒し、三線弾いて泡盛、というような作られたイメージの「沖縄」にしたくなかったと言っている。

風葬場がある。戦争もあった。青い海もある。
登場人物のさまざまな過去も交じり合った3つのストーリーが同じ舞台で混ざり合う。

ラストシーンはなんというか、すべて土に還るんだなぁという感じで、
(戦争を起こした)人間の愚かさなんてことですら、ちっぽけで何の意味もないような、すべて包み込まれるような感覚。
そして、その感覚がとても心地よかった。

  

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2006年10月07日

GAMA-月桃の花

長男邸に行った。
聞くところによると、長男・N原さん・炭水化物君ら一行は来週末また沖縄に行くらしい。そして現地の敗残兵たちが送ってきた行程表に「不可能だ!」とか突っ込んでいた。まぁ私もその行程表をみたら突っ込まざるを得なかったが・・・。
それはともかく、彼らは一体年に何回沖縄に行ったら気が済むんだ・・・と言いたいところだが、私も12月に那覇マラソンを控えてるし(走らないけど)、来年早々は長男に「次の離島はどこいこう」と問われ、私も来年前半はプライベートで忙しいんだけどと思いながらも「2月の連休かなぁ」と着々と計画が練られていく有様である。

さて、長男邸にて、日曜に横川シネマにてガマの映画をやっているという情報が手に入ったためいくこととした。さすがガマのことにかけては超一流の長男邸である。

GAMA-月桃の花

一人の母親を通じて見た沖縄戦を再現している。
証言を元に忠実に当時の状況を再現し、沖縄人の目で作った映画だと長男はいう。
戦場になれば人間の本能が姿を現す。
一つの命が、そこから生まれる生き様が、粗末にされる。
切なく辛い事実も結局は人間がつくったもの。
ならば人間の手で止められるはず。
こんな映画をもっと広めたい。そう思った。  

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2006年08月22日

「Adventure Life」



高橋歩著
最近、新刊が本屋に並んでいるようだが、今日は、数年前に買ったこの本にふと手と伸ばした。

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この本は、彼の20代の自伝みたいなものだが、彼は自分で出版社を起こし本を出版し、その後
妻と二人、世界放浪の旅に出て、帰国後は沖縄に住んでいる。
私がやりたいと常日頃密かに思っていることをすでに20代なのに実現させている。

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まぁ、人と比べる気はさらさらないけど、
私は27歳ではじめての海外一人旅(ネパール)に出て、32歳でブログ(当時はホームページ)を
立ち上げ、世界放浪や本出版の夢の一翼を実現させている。
その後沖縄病を患い、その他沖縄病でない病も患い、プライベートでもいろいろと変化もあり、は
るかネパールのことは忘れてしまいそうな3*歳である。

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私はこの本を、旅先日常に関わらず、殻を破るような気持ちを盛り上げたい時にパラパラ見ている。  

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2006年08月10日

スピッツ「CYCLE HIT 1997-2005」

最近買ったCD

スピッツ「CYCLE HIT 1997-2005」

スピッツの曲を聴くと、何故か異国の情景が浮かんでくる。そんなわけで旅に出た気分にもなる曲が多い。
そういえば、こんなこともあった・・・

もう4年前、カトマンズの夜。
排気ガスで喉をやられたのか、咳が止まらなくなり、そして、体も熱っぽかった。
そんなもうろうとしている中、泊まったゲストハウスで夜9時過ぎには横になり、日本から持ってきたMDをただ聴いていた。

その中の1曲にスピッツの「夢追い虫」があった。
流れの中で、それを聴く。

もう、歌詞をひとつひとつ追っていくような気力もなく、頭の中がからっぽになっていて、ただただ楽器そのままの音、声そのままの音の波に打たれてた。
そしてその音の波はやけに神々しく感じ、私は横になったまま昇天する感覚にも似た心地よささえ感じていた。

次の朝、体のだるさはすっかりなくなっていた。

そんな思い出がこの曲の中にある。  

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2006年05月20日

「バックパッカーはインドをめざす」



インドに行って滞在したときの様子・心情が克明にわかりやすく描かれている一冊。

98年に出版され、たしか99年に購入し読んだと思うので久しぶりに読んだ。
出版された時にはもう10年前の話として書かれていたから、今から言えば20年近く前のインドが描かれている。
20年。
この20年で旅というものは大きく変わったことだろう。

私の時代をとらえる尺度に、ネットが使えた頃と、使えない頃とがある。
ここで描かれえているのは、自分の足で情報をつかまないと前に進めなかった、ネットの使えない頃の旅。その頃のインド。
恐怖心もわくわく感も圧倒される感覚もカルチャーショックも段違いに違うだろう。

私はインドにさえまだ行ったこともないが、
時空を超えてその時のインドへも行ってみたくなった。

そして、私が今はまっている沖縄も「今が旬」なのかも。  

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2006年05月14日

「ナイロビの蜂」



『THE CONSTANT GARDENER』 
2005年/イギリス/128分 

監督:フェルナンド・メイレレス 
原作:ジョン・ル・カレ 
出演:レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ


美しくも荒々しいアフリカの大地の映像そして音楽がとても印象的な作品。
カメラワークがとても素晴らしかった。
初めてそこを訪れたような不安な気持ちにさせられるような映像のザラつきなど。

「愛の奇跡」なんて言葉で語られるようなストーリーでもないけれど、
そのストーリーを紐解く中でどうしようもない現実が浮かび上がってくる。
そのどうしようもない現実を訴えている。

なぜこうなってしまって、これからどうなっていくのか・・・
ここに見える姿はどうしようもなくて、
希望も何もないはずなのに、
目の前にある景色は美しすぎて、
やはりあきらめられない気持ちにさせられる。
・・・と考えていることさえも、先進国の一人の人間の尺度でみているだけのことかも。

公式HP http://www.nairobi.jp/  

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