2008年06月23日

慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲む

15:20頃、久高からの高速艇は本島に戻った。
安座真港に停めておいたレンタカーで南へ、次の目的地奥武島に向かっていた。
30分ほどで奥武島を渡る橋を越える。ここは橋で繋がっており、橋の下は浜辺になっていて梅雨が開け多分今年初めての水遊びを楽しんでいる人が多い。
ここへ来た目的はひとつ。中本鮮魚店である。ただ鮮魚店といいながらほとんどの客の目当ては「天ぷら」である。

着いて唖然とした。
むちゃくちゃ並んどるやないか。
慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲む
店の前だけでなく前の道も路駐が多い。しかし「わ」ナンバーばかりというわけではなく、けっこう地元の人も多いようだ。浜辺で遊んだ地元の(近くから車で遊びに来た)ウチナンチュがおやつがわりに天ぷらを食べているのだろう。

1個60円。もずく、イカ、イモ、やさい等々あった。昨今の原材料高により10円値上げせざるを得なくなったことを張り紙してお断りしている。原材料高にしろ原油高にしろ、なぜこんなに高くなったのかというその根本を議論して欲しいものである。
慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲む1個60円。15分ほど待って購入。
60円といいながら十分すぎるボリュームである。
どれも揚げたてで特に「イカ」は絶品だった。

16:20頃。
その後平和祈念公園まで足を伸ばし慰霊の日前日の様子が見たくなった。
17:00には着いたが、ほぼ同時に長男からメールが。
「もうつきます。」
主語もなく漢字変換もされてないこの一言のメールから今日の行程の壮絶さが感じ取れる。
そう今晩は長男のガマ仲間と飲むことになったのだ。
このツアーのガイド役でありそしてこの長い付き合いですっかり長男の戦友のようになってしまったU原さんから「仲間を集めますのでぜひ広島での戦争の話をしてください」と頼まれたようだ。

ガマには潜らなかった私も一緒に首里で19時から飲む約束をしていたので、早く帰らねば・・・那覇市内に戻った。

レンタカーを返し、宿に戻り、簡単にシャワーを浴びて、タクシーで首里まで。19:00すぎに店に入った。

その後、おおまかなメンバーが集まったのを見計らって沖縄側から自己紹介。
慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲むみなさん個人タクシーや観光バスなどで平和ガイドをしている方のよう。予想通りガマ仲間と呼んでよさそうだ。そして長男、私と自己紹介が続く。
「この方(長男)に連れられ過去3回ガマツアーに来ましたが、今回は別行動です。」
と自己紹介するも、これに沖縄側から質問が、
「どうして別行動?」「なぜ入らないの?」
答弁
「いや・・・、回を重ねるごとにどんどん入るところが厳しくなって・・・」
こんな答弁じゃいかん、ととっさに思ったが、この状況はなんというか、私がまるで負け犬みたいではないか。
いつもとは違う。ホームの広島じゃ次男、炭水化物、N原さんなど私寄りの考えでほとんど支配されているというのに(「入ったらいいのに」と言うのは私の妻くらいである。)ここ沖縄では完全にアウェイだ。
こんなはずじゃない。

慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲むここで誤解のないように言っておきたいが、私はガマには入るのはもう御免だと言っているのではなく(それもあるが)、例えば修学旅行生が班別行動で入るような、追体験として人にガイドするために入るレベルのところであればむしろウエルカムなのである。
それにしても大変おかしな状況だ。

慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲むその後話題は広がりハブの話題になった。「私はハブの抜け殻しか見てない」「私は本物を見た」「私は50cm手前で見ました」「いや私はカメを見ました」「カニを見た」「魚を見た」「あれはグッピーだった」など言いたい放題。ただ普通の飲み会とは違うのが先ほどの会話「全部ガマの中で見たもの」という話だということである。全く大変おかしな状況だ。自覚症状はあるのだろうか。

慰霊の日の沖縄へ④奥武島&長男のガマ仲間と飲むまぁガマを除いてはみなさん真摯に平和ガイドとして日々学習している方々であり、今回も沖縄ではなかなか聞くことの出来ない広島での戦争の話に真剣に耳を傾けていた。長男もA4 5枚くらいのレジュメまで作って30分程度話をした。(私としても話を聞き、被爆2世、3世とてもデリケートな問題であることを知った。)
それにしてもこのレジュメ「一体いつ作ったんだ」と思ったが、どうもこないだ滋賀でしたレジュメを持ってきていたようだ。

結局11時近くまで飲んだ。
やはりメンバー的にも非常にマニアックであることに変わりは無いが、これで沖縄と広島の交流が広がった。「有限会社長男」の定年後もきっと安泰であろう。



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