2011年05月30日

「前へ!前へ!前へ!」

ボランティア、自己満足の末に与えられたものが、その先どうなっていったか。


・・・寄付した井戸は4年後、誰も使うことなく荒れ果てていた。
・・・送った衣類はマーケットに横流しされ、現地の産業を圧迫していた。。。。



12月に読んだ「僕たちは世界を変えることができない」の続編みたいな本だなと思い購入。(もちろん著者も内容も環境も異なる別の話であるが)


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「前へ!前へ!前へ!」
「前へ!前へ!前へ!」税所篤快著 木楽舎 ¥1,300

グラミン銀行の話をきっかけに話の舞台はアジア最貧国のひとつといわれるバングラディシュへ。


「この国では貧乏人と田舎者はダッカ大学へは行けない」

そんな教育格差のバングラディシュ。
政治的なこと、宗教的なこと、問題はいろいろあれど、そんなバングラディシュの貧しい農村部に、同国初の映像教育プログラム「e‐Educationプロジェクト」を発足させ、貧しい学生でも国立大に入学出来るような教育環境を実現させた物語。


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2日で一気に読み終えた。

「アツい人というのはやったことはアツいのではなく、やってる過程がアツい。その過程で人を巻き込んでいく。」という話を聞いたことがあるがまさにそのとおりの行動力で周りの人を巻き込んでいき、目指すものめがけクレイジーに突き抜けていったノンフィクション。

明日からも、いや今からでもがんばろうと思える一冊でした。


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