2013年05月27日
「ひまわり 沖縄は忘れない、あの日の空を」

沖縄復帰40年企画作品
石川・宮森米軍機墜落事故を題材に,現在の沖縄の姿を描く。
2004年、沖縄国際大学に米軍の大型輸送ヘリが墜落したことは知っていたが、それより以前、1959年6月30日、石川・宮森小学校に米軍のジェット機が墜落して学童11名、近隣住民6名の命が奪われ重軽傷者210名という大惨事になったことは知らなかった。(この映画の絡みで昨年はじめて知った)
映画自体としては演技やストーリーに稚拙な印象もあったが、こういうことがあったということを知ってほしい、風化させてはいけない、そういう思いを感じた。
自分の子を失い悲嘆に暮れる親の姿には涙が出た。
そして、残されたものは、53年たっても忘れることのない悲しみに今なお苦しめられ、自分を責めている。
「目の前で親しい人が殺された」
私にそんな経験はないが、そのような場面に出くわしたらどんな心境になるのだろう。
もしそれが自分の子供だったら、悲しみなんかでは語れず憎しみと自分自身に対する後悔しか残らないかも。
たしかに、今でも殺人事件など日常的に起こっているが、戦争となるとそんな比ではなくなる。
簡単に人が死ぬようになるのと引き換えに、生き残った者こそ深い傷を負って生き続けないといけない。
虚しいだけの結果になるのはわかってるのに、どうしてそういう道を選ぼうとするのか。
最近は「自分の将来」よりも、「自分の子供の世代にどんな世界を残したいか、どんなことを与えられるか」
そんなことを考えるようなった。
今だからこそ多くの人に見てほしい。
Posted by tana at 22:48│Comments(0)
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