2008年07月21日

「ぐるりのこと。」

「ぐるりのこと。」どこにでもありそうな夫婦の話。
「妻の鬱を夫が支えていく。」そういった話かと思ったが、夫の職場のこと、妻の家族のこと、裁判を通じて見る世の中のこと、いろんな話が混在していた。

私が感動したのは、この場面 (若干ネタばれですが・・・)

妻が鬱から回復しつつある年の春夏秋冬。(映画の順番では冬春夏秋)
妻が絵を描くことを決め、夫の仕事は板につき、二人で暮らす何気ない毎日が続く。
季節すらうっとおしく思えていた時期を超えて、好きなもの没頭できるものをみつけ、たしかに人間の社会だから面倒なこともいろいろあるけれど、眩しい景色の中、それでも世の中は素晴らしいと思える。
まったく何気ないごく普通の場面のひとつひとつが、季節季節の鮮やかな背景をバックにして、何故かものすごく感動的に見えた。

さて、話の行方は絵が完成してからもいろいろ続いたものの、この場面に出会えたことが、この映画を見ての一番の収穫でした。


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この記事へのコメント
この映画のテーマ

「めんどうくさいけど、いとおしい。
 いろいろあるけど、 一緒にいたい。」

これに尽きますね。

妻「どうして私と一緒にいるの?」
夫「好きだから」

このやり取りが印象的でした。

とてもいい映画でした。
Posted by frontier at 2008年07月22日 01:50
横川シネマ、なぜか1,000円の日でした。
太田さん(!)のmixiのコメント、たまたまテレビで見た予告編
などなど見て、チャンスがあったら見ようと思ってました。
Posted by tana at 2008年07月22日 19:08
 
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