2008年02月15日

謎のアロエベラ&労働の対価としていただいたサーターアンダギー

2月10日、夕方

おきなわワールドでの長男ワールドにやはり耐え切れなかったのかKちゃんは「もう帰る」といって我々より1日早く那覇空港から帰国の途に着く。ガマ被害者の会会員がまたひとり増えた。空港に行くまで時間があったので糸満の「ファーマーズマーケットいとまん」に土産を買いに寄った。


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「ファーマーズマーケットいとまん」
糸満の新しくだだっ広い埋立地の一角に現れたマーケット。
地域の生産者が自ら栽培した農産物を直接消費者へ販売する施設であり、朝採野菜の「新鮮さ」、つくり手の顔が見える「安心感」、産地直売の「安さ」が売り物という。
農産物の直売を通して地域住民と農業者が交流を図れ、そして、沖縄ならではのフルーツ、野菜なども手に入る。

前回12月のときもここを訪れたが、その時は、当時の旬(だと思う)の冬瓜が壁際の棚にびっしりと並べられてあった。そして壁一面だけでは収まらずに、地べたの上にもそのラグビーボールのようなでかい楕円形の物体がごろごろ転がってたのが印象的だった。
そして生産者の人に向けた張り紙で「売れ残った冬瓜は持って帰ってください」とあったのが更に印象的だった。
あれから2ヶ月、あれだけあった冬瓜はマーケットの一角のすみっこの方に追いやられていた。

冬がすみっこに追いやられ、もうすぐ春だ。

しかし、春の到来とともに、我々はまた変なものを発見した。

謎のアロエベラ&労働の対価としていただいたサーターアンダギー

こんな変な物体が十数個並べられてある。アロエといえば肌すべすべになるというイメージしかない。食べられるのか?
店の人がいたので聞いてみる。

「このアロエベラっての、どうやって食べるんですか?」
「スライスして刺身みたいにして食べたらいいよ」
「おいしい?」
「うーん、・・・まぁ食べてみて」

これは決してお勧めされてないな・・・って直感で感じた。

でも買った。
1本180円だしまぁいいか。
何気ない感じで。

しかしビニール袋に入れると、どうしても尻尾?の部分が袋から飛び出して中に入らない。まるで買い物かごにネギを入れた買い物帰りの主婦のようだ。
これで飛行機に乗って帰るのか・・・

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そんなわけで那覇に戻り、我が妻がこのアロエベラの尻尾部分が飛び出たままのビニール袋をぶら提げて国際通りを歩く。
国際通りでチラシを配ってたり、晩飯はまだかとしつこく話しかけてくる客引きも、この姿を見るとさっと手を引っ込める。これは見事な客引き除けだ。

国際通りから新金一に荷物を置きに帰るため、平和通りを抜け、路地を歩いていると、おばちゃんから声を掛けられる。
「お兄さんちょっと手伝って」
店の商品のような大きなダンボール、路地裏に同じように積んであるダンボールの上に置いて欲しいという。きっとおばちゃん一人では抱え上げられなかったのだろう。
こんなの朝飯前といった感じで二人でそのダンボールをかかえて運んで置いた。
「あ、お兄さん、観光客ね」
「はい」
最初声をかけたときは観光客には見えなかったのか?
「どこ泊まってる?」
「新金一です」
「ちょっと待ってね、天ぷらあげよう」
そしておばちゃんは人ひとり通れるくらいの路地に入って、
「アチコーコーの5つね!」

「いやいや、いいですよ」
と制止する声も届かず、おばちゃんは店からビニール袋をぶら提げて出てきた。

おばちゃんが差し出したビニール袋にはさーたーあんだぎーが6個入っていた。
たしかに「さとうの天ぷら」・・・「さとうのあげもの」・・・「さーたーあんだぎー」だ。

我々はなんか狐につままれたような感じで宿に帰る。
やはり観光客に見えなかったのは、アロエベラぶら提げて歩いてたからかもしれない。
恐るべしアロエベラ。

謎のアロエベラ&労働の対価としていただいたサーターアンダギー

そしてこれが労働の対価として頂いた「さーたーあんだぎー」
今思えばおばちゃんが路地の奥に入って買った(?)店も気になった。


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Posted by tana at 19:50│Comments(0)沖縄一般
 
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