慰霊の日の沖縄へ②斎場御嶽・安座真港
6月22日 今日も
朝、起き抜けに長男は言った。
「今日行く最初の壕は午後になると軍関係の遺族が慰霊祭をするらしく、関係者が準備に来ない朝早くに潜っておかないといけないんだ。」
そんなわけで長男は朝8時に部屋を出ていった。人ごとながらなんか大変そうである。
私はといえば長男が出て行ったあと、優雅にシャワーを浴び、そして優雅にレンタカー屋のある久茂地まで歩いていった。
しかし、9時前なのに今日も暑い!
二日目はレンタカーで知念半島近辺を回る行程にしている。
斎場御嶽→久高島→時間があれば奥武島を回ろうというコースである。
ふと気づいた。
沖縄は21回目になるのだがなぜかこのコースは一度も行ったことが無い、と。
たしかに同じ知念半島でも玉城村(おきなわワールドのある)南の南部には良く行くし、東海岸沿いをコザ方面に北上するにしても行くのは西原町より北なのである。
この辺は意外と盲点だということに気づいた。
また、このコースは琉球の神事にも触れることの出来るコースでもある。
写真は斎場御嶽から望む久高島→
斎場御嶽は、御嶽(南西諸島に広く分布している聖地)の中でも琉球王国で最高の御嶽だという。神の島久高島が拝められ、島からの霊力(セジ)を最も集める場所と考えられていた。
久高島とは、琉球の創世神アマミキヨが天からこの島に降りてきて国づくりを始めたという琉球神話で聖地の島である。ちなみにシロミキヨとは百発百中の神のことである。
斎場御嶽
観光地なので訪れる観光客は多い。
有名なのは、写真にあるような久高島が拝めるという拝所である。三庫理(サングーイ)と呼ぶようである。
ここではスピリチュアルな団体と一緒になった。
久高島を拝む場所でとなりの女性はいきなり目を閉じ島から来る気を浴びているのか昇天するような表情をしている。別の人は座り込んでヨガを始めだし、その人の周りをみんなで取り囲みみんなで頭をなでたりなど・・・
世の中にはいろんな人がいるものと実感。それを考えると3日間どっぷりと計十数個のガマに潜る行為など至って普通なのかもしれない。
・・・そんなことはないだろう。(我に返った。)
次の目的地、久高島には安座真港からフェリー・高速艇で20分ほど。
1日6本、フェリーと高速艇が交互に出る。
往復の船のチケットを買う(高速艇往復1,410円)と
「地図はいりますか」と島の地図もいっしょにくれた。
手書きで飾り気のない昔ながらの地図だった。実のところ島の地図も持ってなく、久高島といえば御嶽がいっぱいある神の島というくらいの知識しか私にはなく、まぁ上陸したら神の恩恵を体中に浴び、以降鯉は連戦連勝になるのだろうと思っていたくらいだからこの地図が非常に頼りになった。
港にかわいい売店がある。
島で昼を食べようとは思ってるが、向こうに食堂などあるのだろうか?パンでも買っていったほうがいいのだろうか?などと思ってしまったが、よく考えるとちゃんと人口も200人以上住んでいる島である。何も無いことは無いだろう。万が一食堂は無くても売店くらいはあってパンくらいは買えるだろう。
11:30久高島行きは安座真港を出発!
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