人が死ぬということ
12月上旬の金曜日、私の兄の奥さんが亡くなった。
1年近くの闘病生活だったが、年を越せるか越せないかという状況になっていた。妊娠9ヶ月の身重になったが最後になるかもしれないので思い切って週末北九州の実家に帰ろうかと話していた矢先のことだった。
年を越せるかどうかという状況だったが、予想以上に転移が早く、その時は突然やってきた。
金曜の夕方、危篤の報を受け、とりあえずの荷物を持ち、新幹線に乗りに広島駅に向かったが、その途中息を引き取ったという連絡があった。死に目に会うことはできなかった。
残された家族は兄と、上の子が6歳、下の子が3歳。
上の子は、なんとなく死というものがどんなものか理解できる年齢になっている。
家じゃ今までと同じように騒いでたけど、葬式が終わってしばらくしんみりした表情をしていた。
今まで当たり前にあって、何にもましてかけがえのないものがいなくなった。ほんとにいなくなったんだなというような喪失感を6歳なりに受け止めてたのだろう。
ミスチルの新しいアルバム、最後の曲「花の匂い」を聞いて涙が流れた。
永遠のさよならをしても あなたの呼吸が私には聞こえてる
別の姿で 同じ微笑で あなたはきっとまた会いにきてくれる
桜井さん自身が父親の死に際して作ったという曲のようである。
私と妻とどちらが先に死ぬかわからないけど(今の年齢や平均寿命を考えると私の確率が高いが)お互いがこんな風に思えるくらい日々を重ねていきたいと思った。
長生きしよう。
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