式場が勧めるような引出物はなんとなく形だけのような感じがしたので、親族への引出物は旅行の時に「琉球ガラスと泡盛」を買おうと決めていた。
琉球ガラスは、出発初日24日の、那覇空港で石垣便の5時間の乗り継ぎ時間を利用してレンタカーを借り、糸満の「琉球ガラス館」で物色した。途中、長男のまねをして「ひとつその辺にある初心者向けのガマへ・・」との提案もしたが、きっぱり断られた。
昼食は玉屋そばでそば。
フーチバ(よもぎ)は食べ放題。というかこんなにいらん。
そして、引出物第2弾の泡盛については、4月のとある日、長男と極秘会談を行った際、長男より「”結婚記念ラベル”をつくったらどうか?」という提案を受ける。さすが泡盛ラベルマニアらしい提案だが面白そうだ。そのままの勢いでうちなーの大将に相談すると「じゃあ今度うちに久米仙酒造の人が来るから話しておくよ」と紹介される。
旅行の2日目、石垣にてたまたま行った川平湾で、これもたまたま琉装体験(2人で1,500円)があり、琉装で写真を撮った。結果これが泡盛ラベルの写真となった。
それ以外にも「泡盛の引き出物に何か付けたいね」と話していた。
そういえば泡盛を水で割った後シークワーサーを半分絞って入れたら美味くて浴びるほど飲んでしまい次の日二日酔いになったなんて話も思い出した。じゃあシークワーサーがいいんじゃないのなど、旬の時期も知らないのに「それにしよう!」と決まった。
そんなわけで、石垣の公設市場にて果物を買ったついでに市場のおばぁと交渉。
結果、式直前の7月上旬にシークワーサー10kgを送ってもらうことになった。
おばぁとの話でその頃はシークワーサーの旬のようだという話もしたように覚えている。
「家に帰って風呂に入ったりするから9時から10時の間に電話して」とおばぁは言う。
「じゃあ、お願いしまーす」我々は意気揚々と波照間島へと旅立っていった。
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帰国後、6月下旬のとある日。
そろそろおばぁに電話してもいいだろうと聞いた電話番号に電話する。
が、電話口では・・・
「この電話はお客様の都合により停止しています。」
え?
もう1回かけてみるが結果は同じ。
次の日もう一度トライしたがやはり結果は同じ。
「この電話はお客様の都合により停止しています。」
・・・・
間違いのないようにと電話番号はおばぁに書いてもらった。そのメモはちゃんとここにある。
間違いであっても間違い電話なら他の人が出て「違いますよ」ってことになるだろう。それとも違う。「お客様の都合により」とは何なのだ?
私の頭の中を駆け巡ったのは、
「おばぁ入院?」
いや、はたまた・・・
よからぬことが頭をよぎる。
いったい、おばぁに何があったのか?
つづく