食堂へ行こう

tana

2005年11月06日 14:31

今回、食べたものについて以下のとおり報告したい。

初日。
那覇空港から怪しいガマ巡りの個人タクシーは一路北部へ向け高速をひた走った。
金武インターで降りる予定だったが、実弾演習の話に夢中になっていた我々は降りるICを過ぎてしまい、次の宜野座ICで降り、金武に戻った。

金武はキャンプハンセンの街である。
繁華街は米兵相手の店が並ぶ。が、栄華は数十年も前の話であり、今はかなり寂れている。また、タコライスの発祥地でもある。以前、ここにあるパーラー千里に行きその量に度肝を抜かれた。

「みそ汁を食べましょう」

タクシーの運転手、上原さんは言う。
長男と私「いいですね~」
初参加のN原さん「????」

金武の街のこれまた寂れた外観の食堂に入る。「チューリップ」というところ。店の名前からしても明らかに一見の観光客は入らないだろう。地元の、それもタクシー運転手がいると心強い。



メニューを見ながらN原さん「みそ汁とそばというのは汁物どうしだからやめといたほうがいいか」
長男「そりゃやめといたほうがいい。食べ切れん」
N原さん「???」

とりあえずみんなみそ汁を頼んだ。
出てきたものを見てN原さんも納得した。



トーフ、肉、ポーク、野菜などが入っている。そこに生卵を落とす。
私が沖縄で見るみそ汁は、どんぶりに入っているのが多いが、鍋で出てくるというのは初めてだった。
美味かった。

そして3日目の昼食もなかなかDeepだった。

3日目は具志頭村にある「具志頭ドライブイン」へ行った。



チューリップ同様、この外観からして観光客は寄りつきそうにない。
案の定、客はその辺の土木作業員とか役場の人と思われる人くらいしかいなかった。まぁ我々も土木作業員みたいな格好をしてるか。

メニューは豊富であり、トンカツ定食から、Aランチ、Bランチ、そしてこんなところでサーロインステーキセット(¥1,500)まであった。午後は摩文仁の海岸を3時間歩くからしっかり栄養のあるものを、と非常に気になったが、スペシャルランチ(¥800)で妥協した。

500円、600円でも十分腹一杯になるのだから、800円だとどうなのか?

まず、スープが出てくる。



こういうフルコースみたいな出方は食堂にあるまじき行為であり非常にわくわくした。

これは、辻のステーキハウスなどに行くと出てくるいつもの味である。
どんなものが入ってるのか忘れたが、非常にうまい。

そして、メイン登場。



カツ、ハンバーグ、ハムといった洋食の定番が並んでいる。
十分すぎるほど腹いっぱいになった。

沖縄の食堂に不可欠なA1ソースと島唐辛子

ちなみに具志頭村とは「ぐしがみそん」と呼ぶ。しかしながら同じ漢字を書く集落具志頭は「ぐしちゃん」と呼ぶ。そして、具志頭村にあるものといえば、「ひめゆりの塔」「平和の礎・祈念公園」「玉泉洞・おきなわワールド」といった、観光客がまず行く沖縄南部の中心にあるもの全てがここに存在する。
・・・え?
「ひめゆり」「平和の礎」は南隣の糸満市で、「玉泉洞・おきなわワールド」は北隣の玉城村(たまぐすくそん)だって?
じゃあ、具志頭村には何があるんだ?

・・・もしかしたら、
この食堂が一番有名な施設なのかもしれない。
なにをかくそう、このドライブインの前にあるバス停の名前は「具志頭ドライブイン前」

バスが先なのか、食堂が先なのか、、、でも食堂の名前はドライブインという名前だし・・・
非常に奥深い具志頭村である。

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