「沖縄は基地を拒絶する」より

tana

2006年01月22日 23:26

まぁ本の中身ははっきり言ってありきたりの主張が繰り返されている。
しかし、その中で、私の心にグサリと刺さるような文章があった。
「日本に住む人たちは沖縄に住む私たちに励ましの声はかけるけど、自分は安全地帯にいて代わろうとは言わないじゃないか。」
「ヤマトの土地でそれぞれができることをしてください。」
「沖縄に闘いに来なくていいから、あなたが住んでいる土地で、日本人を変えることを考えてください。」


政府やメディアに対する件は「誰かの背後に隠れ同じ立場」で、なんというかある種「心地よく」読めるが、この文章に対しては、一種の戸惑いとともにここまでスコーンといわれ改めて自分に降りかかっている問題であることを実感する。

過去、沖縄(琉球)は日本(薩摩)に侵略され、戦前まで差別的な扱いを受けた。
60年前、日本は沖縄を見捨て、沖縄はアメリカのものとなった。
日本の一部に戻ってからも都合よく「アメとムチ」を使い分けられ続けている。

日本で(例えば岩国で)基地の増強反対を言っている人は、
そういうものは沖縄に押し付けておけばいい、自分達のところが騒音被害を受けなければいい、そういうことなのだろうか?それとももっと大きなところから見て反対を言ってるのだろうか?

いっそ、東京湾や瀬戸内海を埋め立てて米軍基地を造ればいい。
平和ボケして刺激がほしい人たちにはちょうどいいのでは?
経済発展にもなるのでは?
そういう考えは生まれないのだろうか?

沖縄に行くたびに思うのは、ここはまだ沖縄戦が続いてるんだなってこと。

                         ・・・つづく
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