「風音」
前から気になってはいたが、昨日、中古DVDが安く売ってたので買って観た。
風音 The Crying Wind
監督:東陽一
原作:目取間俊
脚本:目取間俊
出演:上間宗男 加藤治子 つみきみほ 光石研 島袋朝也
製作年: 2004
製作国: 日本
沖縄のとある島。崖には日本兵の頭蓋骨が置かれていて、こめかみに空いた穴に風が抜けると、不思議な音が鳴り響いていた。島人たちはそれを「風音」と呼び、敬うのだった。しかし、少年たちがイタズラをしかけたことをきっかけに、よからぬことが次々に起きて…。
沖縄の映画。
監督も原作者も、沖縄=癒し、三線弾いて泡盛、というような作られたイメージの「沖縄」にしたくなかったと言っている。
風葬場がある。戦争もあった。青い海もある。
登場人物のさまざまな過去も交じり合った3つのストーリーが同じ舞台で混ざり合う。
ラストシーンはなんというか、すべて土に還るんだなぁという感じで、
(戦争を起こした)人間の愚かさなんてことですら、ちっぽけで何の意味もないような、すべて包み込まれるような感覚。
そして、その感覚がとても心地よかった。
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