リベンジ伊是名16~ヒデヨシ君の木~
ヤマト(日本)から島にやってきた青年ヒデヨシ君。
島の若い娘、春子に連れられヒデヨシ君は意味もわからず百発百中の神シロミキヨ様に二人でお参りする。そして、林助船長にそそのかされ春子を夜這い。
めでたく春子には子供ができた。さすがシロミキヨ様。
その後、ヒデヨシ君は事あるたびに島を逃げ出そうとするも逃げられない。
そんなこんなで結婚式となる。式の最中、大風が吹いて舞台も何もめちゃくちゃになった。みんな大騒ぎの中、ヒデヨシ君は最後の逃亡を図る。
しかし程なく島の人に見つかり逃げるももう絶体絶命。そのときヒデヨシ君の眼の上には大きな木が・・・。追い詰められたヒデヨシ君はその木に登り隠れる。
銘苅家住宅の一本前の通りに木の枝が道の上を覆っている大きな木があった。集落で一番樹齢の長い木のようだ。これが映画「パイナップルツアーズ」でヒデヨシ君が登って隠れた木であろう。周りの様子もアスファルトが敷いてあるだけで映画当時そのままである。
思えば前日、次男と夜中この木を探しに集落に出たものの、全然違う木をヒデヨシ君の木だと思い「あの木を見つけた!」と納得して帰り、眠りについたものだった。
浅はかだった。
ここで浅草親子とお互いの旅の無事を祈り別れを告げる。
民宿に帰ると、そこにいた埼玉カップルとも別れを告げた。
そして、キビ刈り援農隊で朝の便で伊是名にやってきたおばぁの娘さん(まぁ母親の年代だが)の運転で仲田港まで送ってもらう。
10分ほどで仲田港到着。
もう昼を食べるような時間もなかったので、フェリーの前で記念撮影だけをし、フェリーに乗り込んだ。
また、アホだ・・・
座敷席にはすでに益田の夫婦が乗っていて眠りについていた。我々も座敷席を確保する。横になったらたら疲れがどっと出たのか一気に寝てしまった。おかげでいつ出航したのかもわからない。
島とのあっけない別れだったが、まぁこんなもんだろうな・・・としみじみしていたら、大事なことを忘れていたのに気づいた。
「シロミキヨ様に行ってない!」
・・・なんてこった。これでFとあっちゃんの双子をつくるという夢もついえたのか・・・
でもそれ以上にいい思い出も出来たし、いいか。
またいつかビセザキに泊まって伊是名に行こう、ときわに泊まろう。
つづく
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