リベンジ伊是名7~運天港へ~

tana

2007年03月18日 21:37

2月10日9:30頃、ビセザキを発つ。

天気はくもり、どんよりしてるが、いくらなんでもこれで船が出ないなんてことはないだろう。

ここビセザキは、映画「八月のかりゆし」の舞台である。
松田龍平が主演だが、なにより度肝を抜かれたのは出演していた村山元総理のウチナーグチであった。
ここの他、本部の街や、ビセザキ近辺の砂浜などがロケ地となっている。

9月の旅のとき、ロケ地の砂浜は見つけた。しかし、映画の中でみんなが歩いていた切り通しのような岩が両側に迫立って海岸に続くという場所があったのだが、そこは分からなかった。
そんなわけで宿の人に「切り通しのところはわからなかった」という話をしたら「ここからすぐ近くですよ」という。
宿を出て左に折れ、最初の角を左に曲がり少し行ったら土木工事しているところがありその近くにそれはあるという。わからなかったら作業をしてる人に「われめ、どこ?」って聞けばいいよとまで言われた。

ビセザキを出て、現地について、工事箇所に着き、やっぱりわからないので、そこの作業員に聞いた。
次男「われめ、どこ?」
作業員「あっち!」
少し下るとそれはあった。



なんだかんだいいながらも、ここ目当ての(マニアックな)観光客も多いんだろう。
作業員も「またか」と思ったのかもしれない。


10:20過ぎ、運天港に着いた。

そこらじゅうに車をとめるところはあるが、盗難もあるという話を聞いたので、近くの青空駐車場に入れる。
1泊800円だ。
車を止め、荷物を担いで出ると、駐車場のおじぃおばぁが手招きをしている。
駐車場代を払おうとすると、おばぁは「後でいいよ」と言いながら、1人1本しめて4本のさんぴん茶(缶)をくれた。おじぃもテーブルにあるお菓子を指差し「これ食べなさい」とかめかめ攻撃だ。
とりあえず、船の出発まで10分もないので、ここで話し込んでフェリーに乗り遅れ島にまた渡れなかった・・・なんてことになると末代までの笑いものになるだけなので、さんぴん茶だけもらってフェリーまで歩く。

歩きながら、みんなが考えたことは同じだった。
1人1本で4本もらった。1本100円としても400円。1泊800円といいながらも、事実上1泊400円になったではないか。
もし8人乗りのワゴンかなんかで乗り付けたならどうなるのだろうか?駐車場のもとをとってしまうではないか。いいのかおばぁ。

・・・なんて思ったが、さらに考えると、別にこれでもいいかと思った。
駐車場のおじぃやおばぁにとって、金儲けというよりも当座生活できるだけの金を稼げればいいのだろう。むしろ金を稼ぐことを手段として、なにより初めて会う人と話をすることを楽しみにしている。
ある種の贅沢さを感じた。

10:30伊是名行きフェリー ついに運天港を出発!往復で3,350円、所要1時間


   曇天の運天港に停泊するフェリーいぜなと次男

                                つづく

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